タスクのカバーで成長できる

タスクを分散させて効率的にシステム開発を進めるのがIT業界で行われているスクラム開発の基本である。その現場で働くエンジニアにとっては課せられたタスクを終えることこそが重要になる。それだけを見てしまうとあまりやりがいがないと感じられてしまいがちだが、エンジニアとして成長していきたいという人にとって魅力が大きいのが事実である。課せられたタスクを速やかに終えようという気持ちを高めやすいのが、成長を目指しているエンジニアにとっての魅力だろう。

自分のタスクを終えられたときには他人のタスクをカバーする役割を果たすことになる。もともと適材適所で自分にとって適したタスクが与えられているのが通常であり、それを終えられると自分がやや苦手とするタスクのカバーを行わなければならない。それによって幅広い経験を積んで弱点を補う機会も獲得し、エンジニアとしての引き出しを増やしていくことができるのである。スクラム開発では自分のタスク処理に対する速さを追求すると、飛躍的に様々な経験を積んで成長できるのがやりがいにつながる。

キャリアップを目指している人の場合には、特に効果的なトレーニングの現場となるだろう。活躍が認められればその現場でリーダーとして抜擢される可能性もあり、転職をせずとも飛躍的なキャリアアップを実現できる可能性も秘めている。他人のカバーをすることでやりがいを見出していけるのが特徴の職場なのである。